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いつも心にデカダンを。

MM⑥, T by Alexander Wang

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(Shinjuku, Tokyo 2017)

アパレル業界の端っこに生息してはや10年。華やかなパーティなどとは縁遠く、製品の納期に悩まされたり、品質問題を慣れない言葉でまくしたてたり(メールでだけど)とまあまあ気苦労の方が多い。

とはいえ、いまだ服への情熱は冷めない。若い頃は寝ても覚めても服のことしか考えなかったし、いわゆる''おしゃれスナップ''なんかにもキャッチされたものだ。今でも毎シーズン素晴らしいコレクションに出会うとなんというか、いてもたってもいられなくなる。私がデザインする事はできないけれど、たくさんの善きクリエイションをどんな形でも支えていきたいと思う。

写真は最近買ったMM⑥のピアスと、T by Alexander Wang のTシャツ。MM⑥とcrescioniのアクセサリーがずっと好きで、こんな風にちょっとずつ集めている。昨年手に入れたものは過去記事から:

kojimat.hatenablog.com  

kojimat.hatenablog.com

T by ~は今回初めてだけど着心地がとても良い。かなり細いレーヨン/リネンの混紡糸を度甘(網目に余裕を持たせること)に編んで、自然と空気が含まれる。軽い。色違いをもう一枚、洗い替えに同じ柄をもう一枚欲しいくらい。

☆☆☆☆☆☆☆☆

夏本番にさしかかった今日この頃、業界はもう秋冬物の展開に向けてあーでもない、こーでもないと頭を突き合わせている。すでに弾(タマ=商品)は揃ってきたので、あとはいつ店に出すのか、どう出すのか。ウィンドウのディスプレイは、顧客様へのお誘いは…。

有名百貨店社長の解任劇、ファストファッション畑からラグジュアリーブランドへの社長就任、それらの事件が象徴する業界の問題は依然多い。それでもまだ良いアイデアがあるはずだ。業界の端っこで、私も考え続けるのだ。