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いつも心にデカダンを。

【日記】2017年8月28日

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(Tokyo, 2017)

意外に短い夏だった。気温はともかく、二週間前から秋風が吹き、一週間前には完全に秋の夜が来た。

お題で「夏の作品」が取り上げられているので、何か良い作品あったかな?と思い返してみるも、適当な作品が思い浮かばない。寧ろあまのじゃく的に冬の名作・名シーンが思い出されてしまう。以下はこのお題に関する思考の軌跡。

・『スウィート・ヒアアフター』(アトム・エゴヤン)→ 冬の事件 ※真っ先にこれを思い出した

・『嵐が丘』(ウィリアム・ワイラー)→ ラストの冬が見どころ

・『アンナ・カレニナ』(ジュリアン・デュヴィヴィエ ※1948年のヴィヴィアン・リー主演作)→ 同上

・『ブエノスアイレス』(ウォン・カーウァイ)→ 夏のシーンもあるけど、冬のエピソードの方が好き

・『機動警察パトレイバー the movie』(押井守)→ 夏が舞台の名作だけど、冬が舞台の「2」がもっと好き

・『夏時間の庭』(オリヴィエ・アサイヤス)→ いいかもしれない

・『ヤンヤン 夏の想い出』(エドワード・ヤン)→ いいかもしれない

・『夏物語』(エリック・ロメール)→ いいかもしれない

たぶん、映画における夏が苦手なんだろう。夏に仮託される儚さ、有限性が嫌いなのだ(フィクションだとしても、寂しくて辛い)。私が好きなのは、それを失ったのち始まる長い冬の彷徨とつかの間ながら見出される永遠、永続性なのだ。

お題のエントリーはすでに始まっている。そこから好きになれそうな夏の映画を探すのが、今回の正しい参加の仕方なのかもしれない。私の場合。