【読書】『エドワード・ヤン 再見/再考(仮)』8/25発売(フィルムアート社)
フィルム・アート社よりエドワード・ヤンの研究書が出版される。日本で見られる資料が極端に乏しい現在にあって、待望の新刊である。
【新刊情報公開】『エドワード・ヤン 再見/再考(仮)』。この世界にはエドワード・ヤンの映画が必要だ。台北からこの世界を見つめた、20世紀最大の映画監督のひとりをいま再考する。蓮實重彦ほか豪華執筆陣。8/25発売予定。 https://t.co/vtd02qCtO5
— フィルムアート社 (@filmartsha) 2017年7月24日
フィルムアート社 HP http://filmart.co.jp/ ※すごく良いデザイン
『牯嶺街少年殺人事件』の奇跡のリバイバル、『台北ストーリー』の日本初公開で、今年前半は彼のことばかり考えていた。とくに『牯嶺街~』の印象が強烈過ぎて、その後も自分が別の、私だけのあの世界を生きている気がしてぼうっとしたりした。いろいろ知りたくて過去の資料を読み漁ったけど、一方で「読みたいのは"今"書かれたものなんだ!」と切実に思っていた。
そしてそれは読む側だけではなかったのだと思う。今こそ書きたい、書かれるべきだと感じた映画人が多くいて、それが書籍の形をとる。これも立派な奇跡だ。だから、この企画が本当にうれしい。もちろん予約済み。
『牯嶺街少年殺人事件』は異例の上映延長が続いている。本作や『台北~』の他に、DVDで観られる他作品(『恐怖分子』『カップルズ』『ヤンヤン 夏の思い出』など)もある。この機会にエドワード・ヤンを知る人がもっと増えて、より幅広い評価や多くの研究がなされればよいと思う。
来月末が楽しみ!